しゅみぷろ

プログラミングとか

Splatoon2の自動ドット打ちをもうちょっと簡単にしてみた

はじめに

esprog.hatenablog.com

上記記事でSplatoon2のイラスト投稿でドット打ちを自動化する方法を紹介しました。

色々な方から「できたー」といったお声を頂戴するようになりました。

しかし、「できなかった」というようなお声も頂きました。

ということで今回は、もっと多くの人が簡単に使えるようにしてみましたというお話。

様々な更新を取り入れたりしたので、以前の記事とはかなりやり方が異なります。ご注意下さい。

必要なもの

  1. Teensy 2.0 ++
  2. WinAVR
  3. Switch-Fightstick
  4. Teensy Loader

Teensy 2.0 ++は、購入する必要があります。

Teensy 2.0 ++は最後の最後まで必要にならないので、念のため以降記述する「自動ドット打ち手順」でJoystick.hexの出力まで成功したら購入するので良いと思います。

環境づくり

必要なソフトウェアのインストールやダウンロード手順について書いていきます。

WinAVR

WinAVR download | SourceForge.net

上記リンクより、WinAVRのインストーラーをダウンロードして実行します。

f:id:es_program:20170913115431p:plain:w400

インストールの段階でPathを通しておくと楽です(「Add Directories to PATH (Recommended)」にチェックが入っているかを確認する)。

f:id:es_program:20170913115436p:plain:w400




Switch-Fightstick

https://github.com/EsProgram/Switch-Fightstick/archive/1.2.0f.zip

上記リンクから、zipファイルをダウンロードして解凍します。

解凍したら、「Switch-Fightstick」フォルダが出てくると思います。

フォルダ名の末尾に数字がついていると思いますが、バージョンによって異なるので気にしないでください。

f:id:es_program:20170913122613p:plain:w400




Teensy Loader

Teensy Loader app for Windows 7 and Vista

上記リンクから「teensy.exe」をダウンロードしたら完了です。

f:id:es_program:20170913124234p:plain:w400




自動ドット打ち手順

大まかな流れはこのようになります。

  1. 320x120のサイズで白黒画像を作る
  2. 「Switch-Fightstick」フォルダー内の「Image2Hex.exe」に白黒画像をぶち込む
  3. PCとTeensyを接続し、「Switch-Fightstick」フォルダー内の「Joystick.hex」を書き込む
  4. TeensyとSwitchを接続し、ドット打ちが終わるまで待つ

以下でそれぞれ詳細に説明していきます。

1.320x120のサイズで白黒画像を作る

f:id:es_program:20170904212911j:plain:w320

こんな感じで、320x120ピクセルで白黒の画像を用意します。書くなり加工して作るなり好きにして下さい。 因みに画像はJPEGPNGで保存しておくことをオススメします。

2.「Switch-Fightstick」フォルダー内の「Image2Hex.exe」に白黒画像をぶち込む

「Switch-Fightstick」フォルダー内に、「Image2Hex.exe」があるので起動します。

f:id:es_program:20170922214130p:plain:w400

起動したときの画面は下の画像のような感じです。これに、白黒画像をドラッグ&ドロップします。

そうすると自動的に変換が始まります。

「InvertColor」にチェックを入れておくと白黒が反転します。チェックを入れても「Image2Hex.exe」に表示される画像は変化しません。(紛らわしいので要改善?)

f:id:es_program:20170922214218p:plain:w400

変換に成功するとこんな感じに、「Success」と表示されます。

f:id:es_program:20170922214425p:plain:w400

「Switch-Fightstick」フォルダ内に「Joystick.hex」というファイルが出来上がってると思います。

3. PCとTeensyを接続し、「Switch-Fightstick」内の「Joystick.hex」を書き込む

PCとTeensyを接続し、Teensy LoaderでJoystic.hexを書き込んでいきます。

Teensy Loader(teensy.exe)を起動し、「File -> Open HEX File」から、「Switch-Fightstick」フォルダ内の「Joystic.hex」を選択します。

f:id:es_program:20170913130216p:plain:w400

PCと接続しているTeensyの黒ポチのボタンを押して、プログラム書き込みモードにします。

f:id:es_program:20170913125908p:plain:w400

あとはTeensy Loaderで「Operation -> Program」、「Operation -> Reboot」の順に操作し、書き込みが完了すればこの工程は終了です。

4. TeensyとSwitchを接続し、ドット打ちが終わるまで待つ

SwitchでSplatoon2のイラスト投稿画面までいき、ペンのサイズを最小にしておきます。 TeensyとSwitchを接続し、あとは出来上がるのを待ちます(Switchはドッグに挿した状態で、TeensyはドッグのUSBポートにつなげれば大丈夫です)。

最後に

前回紹介した記事と違う部分は

  • Pythonが不要になった
  • GIMPで画像を変換する手間がなくなった
  • USB Type C アダプタが無くてもドッグにTeensyを直接挿し込めばよくなった
  • ドット打ちが高速化された

くらいでしょうか。

画像作ったらImage2Hex.exeにぶち込んで、Teensyに書き込んでSwitchに接続するだけなので、かなり簡単になったと思います。

追記

Switch-Fightstickフォルダにスペースや特殊文字列が入っているとmakeに失敗するっぽいです。

その場合はSwitch-Fightstickフォルダを「SwitchFightstick」等にリネームし、再度試してください。